LCCが日本に普及し始めたことで、旅行がしやすい環境が整ってきました。LCCの特徴は、とにかく安い航空料金です。
航空料金が安くなってきたことで、日本の北から南までアクセスしやすくなり北海道、沖縄などの観光地への旅行者が増加しています。一方で、安すぎるがために、大手航空会社のような手厚い保障をしてくれるのか、心配をされている人もいるでしょう。
そこで今回は、ピーチアビエーションの運賃タイプ、オプション料金としてかかってくる費用、欠航の場合の情報をまとめてみました。
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運賃タイプの違いについて
ピーチアビエーションで採用している運賃タイプは全部で3種類あり、それぞれ特徴が異なります。シンプルピーチ、バリューピーチ、プライムビーチに分けられ、運賃が一番安いのがシンプルピーチで、運賃が一番高いのがプライムビーチです。
それぞれの運賃タイプの大まかな違いとしては、手荷物や座席指定といった部分がオプション扱いになっているところです。大手航空会社のように、手荷物や座席指定などが無料になる補償はありません。
また、急遽、旅行にいけなくなってしまった場合に、予約を取り消す必要がありますが、現金での払い戻しは行っておらず、ピーチアビエーションでのみ取り扱いできる、ピーチポイントで払い戻されるのがルールです。
一番安いシンプルピーチは、利用者都合で予約を取り消すときには、払い戻しの対象にはなっていないので注意してください。
項目別 | シンプルピーチ | バリューピーチ | プライムピーチ |
機内手荷物7kg以下 | 無料 | 無料 | 無料 |
手荷物預け 1個 | ¥1,800 | 1個無料 | 2個無料 |
座席指定 | ¥490~ | 一部有料 | 一部有料 |
指定席や手荷物はオプション料金扱いに
運賃が一番安いシンプルピーチは、飛行機の機内持ち込みは無料で運賃に含まれていますが、手荷物、予約変更など運賃以外にかかるものは、原則オプション扱いになっています。また、運賃を予約する場合は、コンタクトセンターや空港カウンターを通じて予約をすると別途オプション料が発生。
運賃ランクが低いタイプほど、オプションが異なり、ランクが高いほど運賃にプラスしてオプションが含まれています。オプションの中で必ず予約する際に、必要となるのが支払手数料のクレジットカードなどの支払い決済です。
クレジットカードを含む運賃の支払いは、家族で航空券を予約する場合でも、1人あたりの支払い手数料となっていますので注意してください。安さだけを重視し過ぎてしまうと、後々、後悔してしまうこともあるので、予約前にどこまでオプションを利用するのかを予め決めておくといいでしょう。
ピーチアビエーションを利用する際に、必ずオプション検討をされる指定席や手荷物料金についてこの後に紹介していきます。
座席指定
ピーチアビエーションは、日本の航空会社で初めて座席指定をオプション料金した会社です。座席オプションで4つのタイプが用意されており、標準のスタンダードシートや足元にゆとりがあるファーストシートがあります。
運賃タイプがシンプルピーチのときには、座席指定をする場合は、4つのいずれかを選択しないと自分の好きな席に座ることができません。バリュー、プライムピーチは、3つの座席オプションが付与されているので、別途オプション料金がかからずに済みます。
快適な席ほど、オプション料金が高くなるシステムなので、空の旅を楽しみたい方は、一番いいグレードの席を選びましょう。どの席でも大丈夫という1人旅の場合は、座席オプションはかかりませんが、どこに座れるかはスタンダードシートの中でランダムに選ばれます。
シート種別 | シンプルピーチ | バリューピーチ | プライムピーチ |
スタンダード | ¥590 | 無料 | 無料 |
プレジャー | ¥690 | 無料 | 無料 |
スマート | ¥890 | ¥890 | 無料 |
ファースト | ¥1390 | ¥1390 | ¥1390 |
手荷物
LCCを利用して旅行に出かける場合、空港についてから苦慮するところが手荷物についてです。手荷物の運搬方法として、機内持ち込み又は手荷物を預けるのどちらかを選ぶ必要があります。
航空券を予約するとき一緒に、受託手荷物まで予約していれば安心。受託手荷物を予約しない場合には、機内持ち込みで飛行機に積むことはできますが、個数、重量、サイズなど規定が設けられています。
個数に関しては、身の回り品を含めた1人2個までとして、2個合わせた重量が7kg以内です。1泊2日であれば気にするほどではないのですが、目安として2泊以上となると30Lから45Lほどのスーツケースが必要。
スーツケースの重量が3kg前後のため、残り4kg前後を洋服や化粧品でいっぱいにするとお財布などを入れるポーチを身に着けることができません。自宅を出かける際には、重量を計測しておかないと飛行機に、搭乗受付をするときに重量オーバーとなり無駄な出費がかかってしまいます。
サイズは、航空会社共通の25cm×40cm×55cm以内の合計115cm以内です。
受託手荷物個数 | シンプルピーチ | バリューピーチ | プライムピーチ |
1個 | ¥1,800 | 無料 | 無料 |
2個 | ¥1,800 | ¥1,800 | 無料 |
3~5個まで | ¥1,800 | ¥1,800 | ¥1,800 |
天候不良などによる欠航と遅延のとき
航空券を予約するときに、一番気になる点は、台風や大雨による遅延や欠航になってしまったときでしょう。悪天候の場合は、振替手数料がかからずにウェブサイトで手続きをすることができます。
遅延、欠航については、ホームページ、ソーシャルメディアをとおして発信されていますので、悪天候の場合はこまめに、情報を収集することが必要です。また、便数が限られている区間だと、振替予約で直ぐに席が埋まってしまう場合もあります。
また、振替はせず払い戻しになったときは、どの運賃プランでも支払いをした分の料金が手数料がかからずに返金。遅延や欠航の対応方法については、概ね大手航空会社と変わらないので安心して乗ることができるでしょう。
ただし、遅延や欠航情報が発信される前に航空券の予約をキャンセルしてしまうと、利用者都合となり払い戻し、振替の対象になりませんので注意してください。
万が一のpeach旅行保険
ピーチアビエーションでは、急病やトラブルなどで旅行にいけなくなっても補償をしてくれるpeachチケットガードに加入することができます。航空券の料金に応じて保険料が変わってきますが、1人分の航空券の全額を補償してくれるのがpeachチケットガードです。
また、旅行先でトラブルが発生してもpeach旅行保険に加入をしていれば、盗難から飛行機の欠航、遅延で宿泊費が発生したときに保険で補償。宿泊数に応じて料金変動はありますが1人あたり¥1,000未満で加入できます。
旅行をする際に、不慮の出来事がおきても安心して旅行をしたい方や急な用事でいけなくなることが多い方に、おすすめの旅行保険です。
ピーチはとにかく安さが売り!
ピーチアビエーションは、安さを売りにして飛行機を離着陸させるビジネスモデルです。安いからあまり搭乗したくない方は、まだまだいると思いますが、運賃とオプション料金の選び方次第では、大手航空会社に引けを取りません。
唯一、苦慮するところは、遅延や欠航が発生したときの振替対応などです。大手航空会社のようにコンタクトセンターや空港カウンターで対応してくれるわけではないので、遅延や欠航になりえそうな場合は、事前に手続き方法を確認しておくことをおすすめします。
利用次第で、日本国内をピーチアビエーションで飛び回ることができます。ピーチアビエーションを利用して、思い出となる楽しい旅行の機会を増やしていけるといいでしょう。